■分刻みのスケジュール
-- 騎手の養成学校である、地方競馬教養センター(栃木県)ではどのような訓練をされたんですか。
馬の乗り方、馬の世話、数学・国語・社会・英会話などの一般教養、剣道など色んなことを勉強しましたね。学校では分刻みの生活でしたね。朝5時に起きて、掃除をして、エサやりなど馬の世話をして、朝食をとります。その後8時から12時くらいまで騎乗訓練をして、体重を量って昼食をとります。
午後の1時から2時くらいまでは学科の勉強をして、馬の世話をし、6時から夕食でその後は自習時間になっています。そして、7時半ころに馬を見に行って、8時になってやっと自由時間です。その時間に自主トレする人もいるし、テレビ見たり、お風呂に入ったりする人もいますね。それで、9時半が消灯なんですよ。本当に一日があっという間でしたね。今はここまで規則正しくないんですけど、競馬場での仕事は朝が早いので、あんまり夜更かししすぎると翌朝が辛くなっちゃうので、体の調子と相談しながら、早く寝るようにしています。夜更かしする日があまり続かないようにしていますね。
-- 教養センターを首席でご卒業されたとうかがいました。
新規でプロの騎手になる試験は、騎乗の審査と専門的な馬学、一般教養の試験と面接がありますね。首席というか、騎乗の審査が満点だったということなんですよ。
--優秀な成績で教養センターをご卒業され、他の地方競馬場からもオファーがあったと思うのですが、なぜ、益田競馬場を選ばれたんですか。また、2002年、益田競馬場閉場ということになり、その後大井競馬場を選ばれた理由は何ですか。
一番小さい競馬場ということは認識していたんですけど、やはり、自分が育った場所が益田競馬場だったので純粋に益田で乗りたいという気持ちがありましたし、父と一緒にやりたいという思いからですね。大井への移籍に関しては、父と益田競馬場の主催者が中心に進めてくれたんですよ。
-- 益田競馬場から、大井に移籍されて、一番の違いは何ですか。
レースでの馬の頭数が違いますね。フルゲートで益田は8頭だったんですが、大井は倍の16頭なんですよ。そういうことにも最初は戸惑いましたし、全然違う所から大井に移ったということでプレッシャーもありましたね。
--御神本騎手が考える騎手に求められる素質・モットーは何ですか。
体の面から言えば、柔軟性やバランスですね。馬に乗るときの重心の置き方がポイントです。馬の重心と自分の重心を考えながら乗ることを心がけていますね。また、馬の性格を掴むことも大事です。馬もそれぞれ性格があって、ずる賢い馬だったり、気が小さい馬だったりとか雰囲気でわかるんですよ。またがった時の雰囲気で、馬の性格を察知して、徐々に走らせながら性格を探っていきますね。馬の性格を掴むのに“雰囲気”は大事です。また、学校でも「基本馬術の応用が競走」だと習ったんですけど、自分自身でも“基本”“基礎”を何よりも大事にすることをモットーとしてますね。
-- 一番心に残っているレースはありますか。
いっぱいありますけど、やっぱり、益田で勝った益田優駿の時が一番印象に強く残ってますね。その時のサントゥールワンという馬がすごく思い出深い馬ですね。
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